長持の基本は、定期点検とメンテナンス。それ以上に最初のつくり。
住む人の使い方や立地の影響をうける家に「絶対」はありません。トラブルを防ぐ基本は定期点検とメンテナンスです。しかしそれ以上に、立地に合った設計、材料の選定、十分な防湿や防虫処理、釘の打ち方まで含めた仕事の丁寧さなど、はじめにどう建てるかが重要です。手抜き工事によって築数年でトラブルが発生した例をテレビでご覧になった方も多いはずです。千年もつ木造建築がある一方で、 簡単に崩壊してしまうコンクリート建築があるのは、地震への強度が材質よりむしろその構造で決まるからです。強い構造に設計されていればコンクリートや鉄骨、木造であろうと倒壊の心配はほとんどありません。阪神大震災で倒壊した建築物には、この構造に問題のあったものも多かったようです。
|