野上工務店

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家づくりの基礎知識 4 / 10年保証、20年保証、30年保証、60年保証とは
 
 
 
 
 
 
 
誤解の多い「○○年保証」。無償修理期間でも耐用年数でもありません。

よく誤解されるのが住宅メーカーなどの広告でみかける「10年保証」「20年保証」という言葉。今では「30年保証」「60年保証」を謳うメーカーもあります。一見、無料補修期間や耐用年数の表記のようですが実際はちがいます。建築を請け負った会社がその期間は有料・無料の補修工事を担当するという意味で、こうした制度は大手や工務店を問わず一般的なものです。

厳しい条件がついている「20年」「30年」「60年」保証制度。

一般的な「10年保証」に対し、たとえば「20年保証」の場合は「10年目に有料の全面メンテナンスを受けること」という厳しい条件がつけられています。しかも建物のすべてが保証の対象とはなっていないケースが殆どです。「30年」「60年」も基本的には同様です。話が違うじゃないか、となるまえに説明書やホームページなどに十分目を通しておくことが大切です。

長持の基本は、定期点検とメンテナンス。それ以上に最初のつくり。

住む人の使い方や立地の影響をうける家に「絶対」はありません。トラブルを防ぐ基本は定期点検とメンテナンスです。しかしそれ以上に、立地に合った設計、材料の選定、十分な防湿や防虫処理、釘の打ち方まで含めた仕事の丁寧さなど、はじめにどう建てるかが重要です。手抜き工事によって築数年でトラブルが発生した例をテレビでご覧になった方も多いはずです。千年もつ木造建築がある一方で、 簡単に崩壊してしまうコンクリート建築があるのは、地震への強度が材質よりむしろその構造で決まるからです。強い構造に設計されていればコンクリートや鉄骨、木造であろうと倒壊の心配はほとんどありません。阪神大震災で倒壊した建築物には、この構造に問題のあったものも多かったようです。

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