野上工務店

木と自然素材で
新築と補修とリフォーム
職人がつくる、木と自然素材の家。
野上工務店の仕事と職人 1 / 下町台東区で大工ひとすじ四代
 
 
 
 
 
 
 
父も祖父も曽祖父も、ずっと大工の棟梁でした。

東京の下町、台東区。浅草寺や合羽橋道具街のすぐ近く、北上野で、大工の棟梁を四代つづけてきました。今日までどうにかやってこられたのは、先代の父や祖父や曽祖父たちが、細かいところにも手を抜かず、ていねいな仕事を心がけてきたからだと思います。

(※四代・野上浩之は2022年他界しました。生前のご厚誼に感謝いたしますとともに、見習い中の五代目をはじめ社員一致団結して四代目の遺志を継ぎ、職人集団としての工務店の役割、使命を果たしていきたいと思います。) 
初代・野上鉄五郎
初代 野上鉄五郎
二代・野上正吉
二代 野上正吉
三代・野上貞重
三代 野上貞重
四代・野上浩之
四代 野上浩之
長女のアトピーがきっかけでした。

この仕事をしていてお恥ずかしいのですが「健康住宅」について真剣に考えるようになったのは25年ほど前。長女がひどいアトピーにかかり、それがきっかけで食べ物に注意したり、色々な本を読むようになりました。そうしたなかで建材の揮発成分の害についても疑いをもつようになったのです。

まず、自分たちが安心して住める家をつくろう。自宅を新築することにしたのはこんな理由からでした。社会的にもシックハウス症候群などが話題になり、安全な建材も手に入りやすくなった頃でしたので、不安な建材を極力使わずに建てることができました。それが理由かどうかは分かりませんが、長女のアトピーもだんだん軽くなっていきました。
アトピーだった長女と家族
アトピーだった長女と家族
(2000年頃)


新築した、自宅兼事務所
新築した、自宅兼事務所
健康住宅、エコ住宅に取り組む研修へ。

これがきっかけで、自分たちの建てる家が、住む人の健康を損なうものであってはならないと思い、各地で健康住宅、エコ住宅に取り組んでいる業者の方たちの研修に参加するようになりました。それらのノウハウを東京の家づくりにも応用してみようと考えるようになりました。
安全な材料で健康な家を
安全な材料で健康な家を
有害建材を使わない、健康を損なわない家を。
木の風合いを生かした永く住める家を。


まず、有害な建材を極力使わないことにしました。コストの面でどうしても必要な場合は、人への影響がすくない場所に最小限に。アトピーやアレルギーの原因となるカビやダニを発生させる結露を防ぐ伝統工法を生かし、さらに調湿作用のある建材を必要に応じて使う。そして当たり前だけれど、長持ちする強い家にする。大工の世界に蓄積されてきた知恵や技術を、新しい問題にきっちり生かして家づくりに取り組もうと、あらためて考えを定めたのです。
大工の知恵が生きる永く住める家
大工の知恵が生きる永く住める家

木の風合いが楽しめる家を
木の風合いが楽しめる家を
昔の家に手を入れながら何代も暮らす、
貴重な木造建築を補修補強しながら使う。


新しい家を建てるだけでなく、古い家を手入れしながら暮らしていくのも素晴らしいことだと改めて思うようになりました。今でも、古い家に手を入れながら、大切に住んでおられる方を見ると素敵だな、うらやましいなと思います。

私たちが自宅を新築する前に住んでいたのは、土でできた土間のある明治時代からの古い家でした。土間の地肌は、よくできた泥だんごのようになめらかでピカピカに光っていました。夏は涼しく、冬はさほど寒くなく、心地の良い場所でした。もうそんな家はほとんど見かけなくなりましたが、機会があれば、そういう昔の家をもう一度建てたり、住みやすく補修する仕事もぜひやってみたいと思います。職人たちにとっても、日本の木造技術を受け継ぎ、腕を磨く良い機会になりますし、何より、やり甲斐があるなと考えています。

ありがたいことに、先代、先々代、その前からお付き合いのあるお客様やお寺様から、大切に使われてきた木造建築の補修工事をいただくことがあります。昔のつくりを生かしながら、現代でも使いやすく手を入れる。職人たちも興味津々、勉強しながら工夫しながら張り切って仕事をします。そうした事例も、まとめてみました。
大工の知恵が生きる永く住める家
大工の知恵が生きる永く住める家
歳月が沈着したアクを洗って、
材本来の明るさを取り戻す


木の風合いが楽しめる家を
60年前の姿を残し、
耐震強度を高める


木の風合いが楽しめる家を
他の建築と調和させながら、
新しく拡張する
いい家をつくる、腕のいい職人を育てる。

木の特性を知り、その力と美しさを最大限にひきだすのは、結局、職人の技術です。だれが設計しても、家を建てるのは結局職人。だから若い見習を、現場を任せられる一人前の職人に育てることも、自分たちの大切な仕事。野上工務店では、自社の大工と現場監督が、たくさんの職人さんと協力しながら家づくりに取り組んでいます。ついでですが、やる気のある職人、現場監督も募集中です。
 
腕のいい職人を育てる
腕のいい職人を育てる

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